作 : はた こうしろう
出版社 : 偕成社
発売日 : 2004年07月
ISBN : 978-4-03-331340-5
ページ数 : 32ページ
サイズ : 26×22cm

暑い暑い夏の日。クマゼミがうるさく鳴く中、ぼくは1人でクワガタムシのいる山をめざして走る。
ぼくの初めての挑戦と、全ページからとてつもなく溢れる夏に胸をドキドキさせられる絵本。

夏がにおい立つ一冊
こんな時おすすめ
青い空、白い雲、セミの鳴き声、カモメの飛ぶ海、広がる田んぼ、日陰が多くて少し涼しそうな谷。
ぼくが麦わら帽子を被り、虫取り網を片手に走る景色は、どれも緑が青々として キラキラと光って見えます。

ベタベタな田舎の風景が大人の郷愁を誘います。

初見では思わずうるっとしてしまいました
ぼくが1人で頑張ってクワガタ捕りに挑戦する姿、素敵です。
何度やっても届かない場所にいるクワガタを捕まえたその後の達成感を考えると、胸の奥がざわつきます。

最近昆虫の名前を覚えて興味を持っている様子の息子氏は、クワガタを捕まえるシーンのページを興味津々な感じで眺めています。

くわがた、かっこいいねえ!

キミは先日 パパが頑張って捕まえたカブトムシを
「こわい〜!」って叫び地面に投げつけて、号泣してた気がするけど・・
文章は少ししかありませんが、オフィシャルの対象年齢は3歳から。
早くから読めますが、きっと、少し大きくなってから沢山の発見が出来る絵本です。

なんなら 大人の心にこそ刺さる絵本かもしれない・・
ベタだけど、夏のにおいって本当にありますよね
私が、子どもの頃の夏を想像した時に真っ先に思い出すのは におい。

夏って、嗅覚が過敏になる気がしませんか
元気すぎる木々と雑草、太陽光をめいっぱい吸い込んだ洗濯物、どこからか流れてくる蚊取り線香やらのにおいが入り混じり、そこにおそらく自分の汗の匂いとが混じり合った熱い空気のにおいです。
あとは、たまに行くひいおばあちゃんの家の牛小屋や、縁側でやる花火のにおいやらも。
(全部ベタなにおいですね・・!笑)
私は海のない場所で育ちましたが、海の近くだった方はきっと潮のにおいも混ざったりするのでしょう。(憧れます)
この絵本を眺めているとそんなにおいが漂ってくる気がして、小学生の時の夏休みの、ワクワクする気持ちを思い出します。
家の中で一番涼しい板の間に座布団を敷いて寝転がり、スイカを食べながら宿題をやったり
普段 集団登校で毎日会っている子と、いつも集合するよりも早い時間にラジオ体操をしたり
虫かごを肩からぶら下げて虫を探したり
地域の子との合宿の、肝試し楽しかったなぁ。
扇風機に向かって「あー」って言ってたなぁ。
とにかくずっとセミがうるさかったなぁ・・・
家の外には楽しそうな場所が沢山あるのに、近年の夏は暑過ぎて、少し外に出るだけでも熱中症になるんじゃないかと不安になり、子どもを外で遊ばせる事が不安だったりします。
自分が縁側で寝そべっていた時の様な、涼しい感じの夕方も中々ありません。
毎日じっとり、ねっとりした感じの暑さが続いて、体力を削られていく感じがあります・・
皆さま体調にはお気をつけ下さい。

自分があまりに気に入っている絵本なので
子育てネタじゃなく自分の話を書いてしまいました!笑
においと言えば、おじいちゃんおばあちゃんのにおいってありますよね。
小学校低学年の頃、おばあちゃんの布団に入って一緒に寝るのが好きでした。
夏のにおいがする絵本はまだまだ沢山あるんだろうな。もっともっと探したいです^^
では!

- 息子の反応に伴う主観記事です。
- 文章、画像共に無断転用はお止め下さい。
※便宜上、対象年齢は息子基準にしています。お子さまに丁度いいものかどうか、親御さんでご判断ください。