作・絵 : ジュリエット・ケペシュ
訳 : 石井桃子
シリーズ名 : 世界傑作絵本
出版社:福音館書店
発行日:1964年7月
ISBN : 9784834000337
ページ数 : 32ページ
サイズ : 16×23

4つの卵が おたまじゃくしから かえるになり、冬眠までの1年間の様子を描いた絵本。

命を感じる一冊!
こんな子におすすめ
沢山のカエルの卵。大半が魚に食べられてしまい、運良く逃れた4匹。

サギやカメに食べられそうになりながらも、トンボの卵を食べ 毎日ゆかいに過ごしています。

幼児が読むにしてはちょっと残酷じゃない?

4匹の明るいかえる達が、無情さを弱めているよ。
一見「自然界の厳しさ」推しに感じますが、4匹の姿にネガティブさは全くなく、楽しく読める内容です。

初版は1964年。オシャレです。
ちょっと世の中をばかにしたようなかえる達。シュールです。
全体のトーンが寒色で統一されているので、パッと見の印象はやや暗め。好き嫌いがあるかと思います。
どちらかというと、息子より私が気に入っています。
大人が選ぶ、子どもの好きそうな本とは
かえるのイラストを見かける度「あ!かえるしゃんよ!」と言ってくる息子に、かえるの絵本を読んであげたいなと思って購入したのですが
「絶対息子が気に入る!」と自信を持って購入した本ではありませんでした。

かえる達はコミカルだけど、息子氏は暗いページがすきじゃないっぽいから、どうだろ…?
“子どもの好きな絵本”と”大人が選ぶ子どもの好きそうな絵本”は一致しない という趣旨の論文もあるので、どれが我が子のツボなのかは 見せてみるまで分からず、本屋さんや図書館で一緒に選べる様になるまではギャンブルのようなもの。
更に 選ぶ絵本は性差が見られるとの事。
「おおかみと7匹のこやぎ」だと、
ー 男の子はおおかみが大きく描かれているものが好き
ー 女の子は登場人物が楽しそうなものを選ぶ
という傾向があるそうです。
男の子が好む本を好む女の子もおかしくないし、逆も然りですが。統計なので 保育士さんなど多数の子どもに読み聞かせる際にはポイントになりそうです。
本来子どもの好きそうな絵本を買うべきかと思いますが、たまには自分の好みで買ってもいいと思います!だってかわいいんだもん!
では!
参考元 : 幼児の絵本選好と大人の絵本選択は一致するか? 村上太郎(九州女子大学人間科学部人間発達学科)
- 息子の反応に伴う主観記事です。
- 文章、画像共に無断転用はお止め下さい。
※便宜上、対象年齢は息子基準にしています。お子さまに丁度いいものかどうか、親御さんでご判断ください。